2006年 05月 05日
GILBERTO GOLDEN JAPANESE ALBUM/Astrud Gilberto
b0082732_1537218.jpg怪しい日本語講座、第2弾である。第1弾のヘレン・メリルはアルバム全12曲中で2曲だけだったが、今回のアストラッド・ジルベルトはなんと、全12曲すべてが日本語! お腹イッパイになりまっせ。
そもそも、こんなキワモノ的アルバムがなんでVerveという名門レーベルからリリースされたのだろう。
ワイドショー的深読みをしてみるに、このアルバムはVerveでのラスト・レコーディングだとオビに記されている事から…アルバムの制作契約があと1枚残っているのだけど、ひととおりの企画ネタも尽きたし、契約上でもモメたあげくに再契約は無くなったし。だったら、さっさと残っている義務の1枚をテキトーに作って、早いところバイチャしてしまった方がエエべ。とりあえずガイジンさんというだけでホイホイ金を出すエコノミックアニマルどもの所へ放り込んでおげばエエやろ…なんて考えてなかったか、誰かさん?
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というわけで、全12曲のうち、①~⑥は渡辺貞夫が別件で書き下ろした作品等を中心とした日本サイドの曲。⑦~⑫がいわゆるスタンダード・ナンバーで構成されている (オリジナルのLPではA面とB面で分かれている) 。で、アストラッドの日本語ですが、これが意外としっかりしてるんですわ。いわゆる 「ガイジンさんの日本語」 という領域は完全に超えている。下手すると、最近の若いオニーチャン・オネーチャンよりもしっかりしてるかもしれん。だって、基本的に歌詞カードを見なくても歌詞が分かるもん (音程は例によってビミョーだけど、それは元からだから w)。いや、本当に感心した。
アストラッド・ジルベルト初級者が聴くとなると少々問題有りやもしれぬが、中級者以上の方が分かって聴くのであれば、これはこれでなかなか面白いのではないかと思う。あえて言わせていただくなら、日本サイドの曲がいわゆる 「ムード歌謡」 気味になっている所を、もう少しなんとかしたかったかなぁ (あと、タイトルもなんとかしてっ!)。

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# by mogerand-island | 2006-05-05 20:07 | 音楽、映画、書籍等 | Comments(0)
2006年 05月 04日
BOSSA NOVA IN TOKYO/Helen Merrill
b0082732_233111.jpg日本にもファンの多いヘレン・メリルだが、彼女のアルバムといえば、多くの人は 「ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン」 を思い出すだろう (あの “ユード・ビー・ソ~♪” が収録されている青ジャケのヤツ。我が家にも当然に在る)。そう、あれが傑作である事は疑う余地はない。でも、何かといえばそればかり…じゃあ、ツマラナイ。
というわけで、とりあえず棚から探し出してきたのがコレ。1966~67年にかけて4度目の来日をした時に日本で録音された、ボサノヴァのスタンダードを中心とするアルバムである。 バッキングは、渡辺貞夫クインテット&前田憲男アレンジのストリングスという、当時なら当然に彼らだろう…と納得するメンバーだ。
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しかし、このアルバムの真骨頂(?)は、ボサノヴァ・スタンダードのナンバーではない。オタッキーな意見で申し訳ないが、ニンマリするのは⑥と⑫である。⑥は園まりなど何人かの歌手が歌っていた曲 (藤圭子のは 「圭子の夢は夜ひらく」 ですから、チョイ違う)。そして⑫は西田佐知子のヒット曲。いずれもバリバリの歌謡曲だ。これをまた、たどたどしい日本語で歌っているのだが、なんとも可愛らしくて私的には非常にヨイ。座布団3枚!である (ジャケットは相変わらず、ウ~ン…だけれど)。
どうやら日本という国に魅せられたらしい彼女は、この頃からしばらくの間、東京に生活のベースを置いて活動することになる。と同時に数枚の興味深いアルバムを残していくのだが、その辺りはまた機会を見て紹介できればと思っている。
それにしても当時、誰が付けたのかは知らないが、彼女のキャッチフレーズが 「ニューヨークの青江美奈」 となっていたのは如何なモノか?
演歌世代のオジチャン・オバチャンにまで売り込みたい気持ちは分かるけど、いくらなんでも普通、逆でしょ? 責任者ちょっと出て来てみそ!

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# by mogerand-island | 2006-05-04 23:06 | 音楽、映画、書籍等 | Comments(5)
2006年 05月 03日
冬の森にて/上條恒彦
b0082732_23464082.jpg「サトウキビ畑」 という曲をご存知だろうか? あの、「ざわわ、ざわわ…♪」 の歌である。
昨今、サトウキビ畑の著名な歌い手といえば、おそらく森山良子の名が挙げられると思う。口が悪い輩は彼女を 「ざわわオバサン」 と呼ぶらしいが、実は、広い世の中にはなんと 「ざわわオジサン」 なる者も存在していた。しかして、その正体は…なんと、上條恒彦であった。
1967年、新居浜文化センターで田代美代子が初めて歌ったと言われているこの歌…森山良子は、どちらかといえば現在から過去をふり返って歌っているイメージがする。対してこのアルバムでの上條恒彦は、過去を背中に背負いつつも、顔は現在から未来に向いているように思える (この違いは、両者を聴き比べてみると一層はっきりする)。上條さんのこの解釈は、なかなか新鮮で面白かった。
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上條恒彦のサトウキビ畑というのも意外性があって良いが、もう一曲、襟裳岬にも意表をつかれた。
どちらかというとこの曲は、上條さんのように朗々と歌うタイプの人には向かない曲だと思っていた。曲をヒットさせた森進一のように、どこかに陰のある個性的な歌い手が歌う歌だと思っていた。ところが、こちらのそんな思い込みを嘲笑うように、いともアッサリと歌いこなしている。いや、脱帽。
意外性に富んだ 「ざわわオジサン」。こんなに良い意味で期待を裏切ってくれるのであれば、一人のリスナーとして非常に嬉しく思うし、もっともっと彼の歌を聴きたい、聴いていたいと思う。
ああ…そうそう。私にとって最大の 「意外」 はですね、上條恒彦が 「宇宙刑事シャリバン」 に出演していた事です。しかも主人公の父親役!
ギャバンに叶和貴子が出ていた事は有名ですが、彼女だけではなかったんですねぇ。

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# by mogerand-island | 2006-05-03 21:32 | 音楽、映画、書籍等 | Comments(3)
2006年 04月 29日
ULTRAMAN JAZZ/布川俊樹プロジェクト
b0082732_23362246.jpg一応、ウルトラマン世代である。さすがに、ソフビ人形やプラモデルを親にせがむほどのめり込んではいなかったが、テレビの前にかじりついて特撮モノやアニメを見ていた部類ではある。だから、こんなものを見かけると、ついつい “出来心で” 買ってしまうわけだ。
いわゆる 「企画モノ」 である。このテのアルバムは、店頭でジャケットだけ見ているといかにも良さげに思えるのだが、いざ買って実際に聴くと 「アチャ~、失敗! 買わなきゃよかった!」 となるケースが多い (かくいう私も、幾度か…いや、幾度も痛い目に遭っているクチである)。
コイツは、私的には、数少ない 「買って良かったかも」 の方であった (ブルーノートっぽいジャケデザインもご愛嬌? w)。
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アレンジとしては、オリジナルのメロディーを生かす方向のタイプである。だからといって、あまりにも忠実すぎて 「これ、単なるコピーちゃうのん?」 というわけでもない。そりゃあ、細かい事を言おうと思えば幾つかあるが、たかが音楽を聴くのに、そんな “小姑が窓の桟を指で拭う” ようなマネはしたくない。
⑧の 「帰ってきたウルトラマン」 の無伴奏ソロ・ギターの演奏なんかキレイなもんだっせ。
あと、録音が2チャンネル一発録り…というのも、潔くてヨロシイ。褒めてつかわすぞよ。
ん~、でも欲を言えば、なんとかして 「ウルトラマンエース」 の歌を入れて欲しかったな。きっと編曲しづらかったんだろうな…。
続作 「THE RETURN OF ULTRAMAN JAZZ」 というのも出ているが、こちらにもエースの歌は入っていない。タロウは入っていたが…。あ~あ、エースって冷遇されているんだなあ。負けるなよ、ウルトラ史上初の、二人いないと変身出来なかったエース君 (後期は一人で出来るようになったけど)。

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# by mogerand-island | 2006-04-29 23:57 | 音楽、映画、書籍等 | Comments(4)
2006年 04月 29日
QUARTET FOR KOBE/PAUL MAURIAT
b0082732_2041957.jpg1995.01.17…あれから、すでに10年以上が経つ。私はその時そこに居合わせたわけではないので、誠に申し訳ないが、日々の生活の中でその記憶は埋もれてしまいがちである。
ただ、自分なりにキーワードは残してある。それがこのアルバムだ。
当時、ポール・モーリアを中心にチャリティー用として作られたミニ・アルバム。ピアノ/ポール・モーリア、ヴァイオリン/フランク・プゥルセル、フルート/レイモン・ルフェーヴル、アコーディオン/フランシス・レイ…イージーリスニング・ファンが聞いたら泣いて喜ぶメンバーである。
制作時に82才だったフランク・プゥルセルが、実に何十年ぶりかでヴァイオリンを弾いてくれたらしい (しかも、味のある良い演奏だ)。そういえば、ポール・モーリアとレイモン・ルフェーヴルは、二人ともプゥルセル翁の門下生だ。是非に…と師匠を担ぎ出したわけですね。
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収録されている全5曲のうち、前記のメンバーで新たに録音されたのは下記の①。また⑤はポール・モーリアの書き下ろし。他の②~④は、いわゆる既出曲の転用である。おそらく、その3曲 (いずれもよく知られた曲だ) を入れる事で売上げを増やし、チャリティー収益金を少しでも多くしようとしたのだろう。
発売された時、せめて少しでもお役に立てば…と、このアルバムを3枚買った。うち1枚は引っ越しの際に紛失してしまったが、残りの2枚は、視聴用と保存用でしっかりと手許にある。
なお、ジャケットは池田満寿夫氏が手がけている。

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# by mogerand-island | 2006-04-29 20:42 | 音楽、映画、書籍等 | Comments(0)
2006年 04月 29日
Ocean Breeze/Daniel Ho
b0082732_0184119.jpgお安く買っちゃったシリーズの連投になってしまうが、誠に申し訳ぬ。m(_ _)m
ハワイアン・スラック・キー・ギター奏者、ダニエル・ホーのアルバムである。正直、購入当時は名前もまったく知らずに買ったのだが、80円だったからヨシとしよう (なんか、スーパーの特売大安売り大会みたいになってきたなぁ)。
オアフ島出身なので、現地では有名人である事は間違いないはず。私がハワイに行った事があれば、当然知っていたかもしれない。
しかし残念な事に、私は高所恐怖症&閉所恐怖症のケがあるため、あのヒコーキという面妖な鉄の塊が苦手なのである。しかも、鉄の塊のくせに重力に逆らって空を飛ぶなぞと、ちょこざいなヤツめ。
多分、一生海外には行くまい (行けまい…が正しい w)。
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さて、オビにはレコード会社恒例の謳い文句… 「コンテンポラリー・ジャズとハワイアン・スラック・キー・ギターの華麗な融合」 とある。
まあ、普通のジャズを連想するとちょっと違うと思う。どちらかといえば、ウィンダム・ヒル等の環境音楽系統が好きな人の方がハマルのではないだろうか。今風の言葉で言えば 「癒し系」 である。私しゃハマリましたよ、少なくともこのアルバムについては (けっこう、夜中に小音量で聴いていたりします)。
そのうち 「本日特売! ダニエル・ホー58円均一セール!」 なんていうチラシが出たら、喜んで朝早くから列に並ぶだろう。w

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# by mogerand-island | 2006-04-29 00:30 | 音楽、映画、書籍等 | Comments(0)
2006年 04月 27日
天狼星
b0082732_2293570.jpg春と呼ぶには まだ寒いこの頃
それでも黄昏 迎える町に
西日は眩しい

やがて日も暮れ ごらん始まるよ
夜空が織りなす プラネタリウム
素敵な色だね

上弦の月が落ちて行く
巡る時に連れられて
もうひとまわり 過ぎたなら
この坂にかかる 天狼星(てんろうせい)

誰よりも強く 輝く君には
みんなが心を ときめかせるよ
永遠(とわ)に そのままで

ゆるいこの坂 のぼって行けば
君のこと つかめるかもしれない
こんな僕にさえ

オリオンの星が消えて行く
連れ合う君も やがて同じ
もうひとまわり 過ぎたなら
君も眠りなよ 天狼星


# by mogerand-island | 2006-04-27 22:58 | LYRICS