2009年 08月 05日
眼光~15
R31 (7th) の後を受け、原点回帰の意味合いも含めて発表された、R32 「超感覚」 スカイライン。
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先代と比較するとかなりスリム化されたボディを与えられ、同時に久しく途絶えていたGT-Rグレードが復活。当時行なわれていた 「全日本ツーリングカー選手権 (JTC)」 では、参戦と同時に無敵の存在となった。
そんな華やかなイメージを持つ8代目…しかし実は、このボディとスポーツイメージが逆に 「スカイライン凋落」 の引き金となったのである。
スリム化されたボディは、その代償として車内空間の狭さ (特にリア) をもたらし、従来からファミリーカーとして購入していた客層が離れてしまった。また、スポーツイメージが高まった事により、先代までよりも多くの 「(なんちゃって系も含む) 走り屋」 が乗るようになったため、レースでのスポーツイメージと相まって 「今度のスカイラインは “族” クルマだ」 「アレに乗っているようなヤツは不良だ」 とでも言うような風評が出来上がってしまったのである。
ましてや時代は、弾けてしまったとは言え未だバブルの尾を引きずっていた頃… 「汗臭さ」 的なイメージは御法度であったのでした。
 ★
そんなこんなで販売台数が落ち込み、営業的には意外と苦戦する結果となってしまったR32。「箱スカ」 ことC10系の再来を狙っていたのではないかと思うのですが、時代がすでに変わってしまっていたのが誤算だったですかねぇ…。

by mogerand-island | 2009-08-05 20:43 | ヨタネタ丁/眼光モノ | Trackback | Comments(0)


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