2006年 05月 27日
ユーミン・コンチェルト“四季”/松野弘明&イギリス室内管弦楽団
ユーミン・コンチェルト“四季”/松野弘明&イギリス室内管弦楽団_b0082732_23572843.jpg気がつけば、ユーミンがレコードデビューしてからもうすぐ35年になろうとしている。いやぁ、大したものだ。
ムッシュことかまやつひろしのプロデュースで1972年にデビューしたわけだが、デビューシングルの 「返事はいらない」 は300枚しか売れなかったという (身内とかが買っている可能性を考えれば、実売は200枚か?)。この結果を見た時、誰が今日のユーミンを想像出来たことか…。幸いにもその後、メデタク売れたために事無きを得たが、もしあの時、ユーミンが売れずにフェイドアウトしていたら、日本の音楽シーンはどうなっていただろう? 典型的な “if …” ストーリーだが、少々興味のある話ではある。
ところで、通常、これだけ長くやっていると、オリジナルの他に様々なカバーアルバムが雨後の筍のようにニョコニョコ生まれてくるものである。よくあるパターンは、「オルゴールじかけの××」 とか 「ピアノ・トリオで聴く△△」 なんていうヤツだが、ユーミンの場合はこんなのも登場したりする。やはりチョット違うわ。
 ♪
ユーミンの曲を、老若男女誰もが知っているヴィヴァルディの名曲 「四季」 風にアレンジして…というか、「ユーミンの曲と四季をブレンドしてシェイクして盛り付けてみました」 という言い方が正しいかな。なんか不思議な出来です。四季 (≒クラシック) 寄りの方の中には、「ウ~ン…」 と首を傾げる人がいるかもしれない。ユーミン (≒ポップス) 寄りの方の中には、「ウフフ…」 と笑う人がいるかもしれない。けっこうハッキリと好き嫌いが分かれるんじゃないでしょうか。私しゃ面白がって聴きましたけどね。イギリス室内管弦楽団もイイ仕事してますし (彼らもよくこんな企画を演ったよね。これはこれで楽しかったのかなあ?)。意外と、ちょっとマイナーコードの曲 (ex:雨の街を、旅立つ秋など) がピッタリ嵌って聴けます。
なお、私はユーミンの曲ももちろん好きですが、ヴィヴァルディの四季も当然に好きです。月並みな選択ですが、イ・ムジチのアーヨ盤 (1959年録音でしたっけ?) がやっぱり一番エエかな (聴いてて飽きん) と思っています。オススメがあったら教えてね。



1992 東芝EMI TOCT-6615

1.ヴァイオリン協奏曲“春”/第1楽章:緑の町に舞い降りて~最後の春休み、第2楽章:ひこうき雲~海を見ていた午後~経る時、第3楽章:あの日にかえりたい~リフレインが叫んでる~卒業写真
2.ヴァイオリン協奏曲“夏”/第1楽章:白日夢・DAY DREAM~ハートはもうつぶやかない、第2楽章:水平線にグレナディン~キャサリン、第3楽章:カンナ8号線~ワゴンに乗ってでかけよう~稲妻の少女~潮風にちぎれて~川景色
3.ヴァイオリン協奏曲“秋”/第1楽章:さざ波~雨の街を~旅立つ秋~りんごのにおいと風の国、第2楽章:ジャコビニ彗星の日~翳りゆく部屋~Autumn Park、第3楽章:入江の午後3時~さざ波~ジャコビニ彗星の日
4.ヴァイオリン協奏曲“冬”/第1楽章:恋人がサンタクロース~ダイアモンドダストが消えぬまに~バレンタインズ・ラジオ、第2楽章:雪だより~A HAPPY NEW YEAR~ノーサイド、第3楽章:恋人がサンタクロース~12月の雨~埠頭を渡る風
※収録/ロンドン、オール・セインツ教会

廃盤です。ただし、市中在庫は多少あるようで、中古も含めてネットオークション等に出物があります。

by mogerand-island | 2006-05-27 11:12 | 音楽、映画、書籍等 | Trackback | Comments(2)
Commented by herohero at 2006-05-29 20:58 x
このアルバムは聴いてみたい気もするけど、、
聴いたら後悔するかも、
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0000206A4/249-5898856-0601914?v=glance&n=561956

これも後悔したクチ、結構良い感じなのがこれ、
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005FJ7K/249-5898856-0601914?v=glance&n=561956

まったりと、寅さんの映画を見ているような(←謎?(笑
Commented by mogerand-island at 2006-05-30 00:11
へろへろさん、おばんで酢味噌和え~。(だんだんネタが… w)

モゲラ的には、「エイト・シーズンズ」 の方はイケるかもしれません。ピアソラ好きだし。
カラヤンは…どうかなぁ。実はですね、カラヤンの演奏スタイル (っていうのかな?) はモゲラの体質に合わないらしい…っていう事に最近気が付いたんです。ウムム…。


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