最近、
タヌキを見かけなくなった。
長い梅雨に嫌気がさして何処かにこもっているのか、行動範囲を変えたのか…いずれにしても、トンと出没しなくなった。
その代わりと言ってはナンだが、最近は
猫が出る。
ただの猫なら別に気にする必要もないのだが、コヤツは少々頭の良い猫のようだ。
で、何をするのかというと、
「ストーカー」である。
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私鉄の最寄り駅から我が家への帰り道の途中に踏切があり、それを渡ってすぐにコンビニがある。
コヤツはまず、踏切脇の遮断機の足の陰などに隠れ、ジッと待機している。
そして人間様がコンビニから出てくると、その後をソッとついて行くのだが、ここでコヤツは頭を使っているようだ。
①コンビニ袋を持っている人間の後しかつけない。→袋を持っているという事は店で何かを買ったわけで、それが食べ物であり、もしその人間が途中で歩きながら何かを食べて、食べこぼしたりすればエサとしてありつける。その可能性があるように見える人間しかつけない。
②コンビニから先は道が二本に分かれているが、決まった道の方を行く人間の後しかつけない。→そちらの道は細くて街灯が少ないために多少薄暗く、後をつけるには都合がよい。
③ある特定の地点まで数百メートルつけて、それでダメだったらキッパリと諦め、元のコンビニ脇まで近道して戻る。
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猫のくせにその行動パターンは、なかなかしっかりと考えられている。
ちょっと何処かの人間に、その爪の垢を煎じて飲ませたいぐらいである。
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しかし、人間を追いかけるストーカー猫をストーカーするのも楽じゃなかったぞ。気晴らしになった部分はあるが…。
※写真は資料映像です。