2006年 08月 10日
海風/風
海風/風_b0082732_043978.jpg御多分に漏れず、多感な性少年…アブナイ、青少年の頃 (私にもそんな時代があったのさ) には、ギターを抱えて渡り鳥ならぬウサ晴らしをしていたクチである。当時、親にねだって買ってもらったギターはヤマハ製だったので、残念ながらスーパー・スターにはなれずに終わり (爆)、今はシガナイ給料男だが。
さて、そんな時期には誰にでもマイ・アイドルが一人や二人いたと思うが、私の場合は伊勢正三が師匠だった。かぐや姫~風~ソロ活動時代と、小遣いをためては新譜を買い、勉強そっちのけで聴いたものである。
彼の絶頂期は70年代後半あたり…風の中期~ソロの最初の頃かと思っている。まあ、私個人の内面的な部分との兼ね合いもあっての発言なので、正やんヲタクの方々は重箱の隅を突付かないでいただきたい。
私のような年寄りはイタワルものである。イヂメルものではない。
 ♪
で、風として4枚目のアルバム 「海風」 なのだが、実はこれ、普段はあまり聴かないんですね。単品で①とか⑦を聴いたりする事はあるけれど、1枚通しというのはほとんど無いです。じゃあ、どんな時に聴くの? っていう話になるとですね…。えーと、バイオリズムってあるじゃないですか。自分のバイオリズムが下降線を辿って精神的にシンドイ時期に差しかかっている時に、この1枚だけを繰り返して何回も聴くんです。で、ドーン!と一度自らの精神状態を落ちる所まで落とし込み、んでもって立ち直る…ためのアルバムなんです。薬でいうと、ショック療法で直すための一種の劇薬みたいなものですね、私にとって。ですから、普段は棚の奥にしまい込んでいて別に必要無いんですけど、イザ鎌倉という時には無いと困るんですわ。
 ♪
あとはこれも個人的な見解ですが、この頃の伊勢さんてばスティーリー・ダンがお気に入りだったんですね。で、私もその影響でスティーリー・ダンを聴くようになったのですが、彼らの普及の名作 「aja」 と 「海風」 には、同種の危うさが潜んでいるような気がしてなりません。
こう書くと、スティーリー・ダンヲタクの方から、「あんなのと一緒にするな」 という旨のお言葉を頂戴する可能性があるのですが、あくまで個人的見解なので突っ込まないようにお願いします。
私のような年寄りはイタワルものである。イヂメルものではない。
イヂメルなよと前置きしたついでに言うと、
 ●スティーリー・ダン → 「幻想の摩天楼」 ~ 「エイジャ」 ~ 「ガウチョ」 ~ 「ザ・ナイト・フライ (ドナルド・フェイゲンのソロアルバム)」
 ●風 → 「ウインドレス・ブルー」 ~ 「海風」 ~ 「ムーニー・ナイト」 ~ 「北斗七星 (伊勢正三のソロアルバム)」
両者のこの流れは、多少の年の前後はあれ、ほとんど同じベクトルを保っていると思われます。この数年間だけは、両者は似た者同士だったですね。
 ♪
聴いた事の無い人にはナンだかワケのワカラン話でしょうし、聴いた人にしても首を傾げる方は多いのではないかと思いますが、この先、何らかのきっかけで聴く事がありましたら、「おお、そういえば、どこかのウマシカがアホな事をぬかしておったのぉ…」 とでも思ってください。思い出せなかったら、それでもいいです。
 ♪
丁度100本目の記事だったもので思わず無駄な力が入ってしまい、長文のうえに自己チュー文になってしまいますた。申し訳ぬ。m(_ _)m
変な力は抜いて自然体でやった方が、むしろ力のあるボールがいくんだよな。野球でもゴルフでも。
分かっちゃいるけど力が入ってしまう所が、まだまだ修行が足らん部分だな。



1990 日本クラウン CRCP-28029

①海風 ②冬京 ③デッキに佇む女(ひと) ④酔いしれた男がひとり ⑤おそかれはやかれ ⑥歴史と季節の国 ⑦トパーズ色の街 ⑧そんな暮らしの中で ⑨あの娘の素顔 ⑩あいつが生まれた朝 ⑪防波堤

オリジナルは1977年発表。CDは新品入手可。

by mogerand-island | 2006-08-10 22:33 | 音楽、映画、書籍等 | Trackback(1) | Comments(0)
Tracked from 音楽の杜 at 2006-08-19 19:54
タイトル : Steely Dan 「Aja」(1977)
クロスオーバーミュージックの決定盤! ようやくPCを買い替え、ブロードバンドに耐えうる環境となりました。まず見に行ったのがブロードバンドテレビの「GyaO」。いや~、凄いですね。「音楽」を見に行くと、お宝映像の山ですよ。 特に昔のロックの名盤にフォーカスした「Classic Albums シリーズ」が凄い。ザ・バンドからセックス・ピストルズ、スティービー・ワンダーまで、興味深い映像ですね。 そんななかで私が何度も見てしまっているのが、スティーリーダンの「Aja」。これは驚愕の映像ですよ。...... more


<< ホンダさんにイッてきたッス~1      夏の追憶 >>